スタッフブログ
日本ペイント パーフェクトトップの特徴や耐用年数
代表の島田です。
本日ご紹介する塗料は日本ペイント パーフェクトトップです。
まず前提として現在日本の外壁用塗料において売れ筋となっている塗料の特徴は以下の通りです。
1、水性塗料
2、期待耐用年数15年前後
3、ラジカル制御型
4、大手メーカーの信頼性
日本ペイントのパーフェクトトップは上記の特徴のど真ん中に存在し、「ラジカル制御」という言葉を世に広く知り渡らせた塗料でもあります。(今回の記事でラジカル制御については触れていません。)
そして現在日本で最も選ばれている外壁用塗料です。
外壁塗装をご検討中の方が最も気になるであろうパーフェクトトップという塗料がどんな塗料なのか深掘りしていきましょう。
※この記事は一般の方を対象とした記事となっておりますので、一部表現を分かりやすく変更しておりますので予めご了承ください。
基本情報
・コンクリート、モルタル素地(新規、改修) ・各種複層仕上塗材(リシン、スタッコー、吹付タイル等) ・ALCパネル ・窯業系サイディングボード(難付着性サイディングも適用下塗り材を塗布することで可能) ・各種旧塗膜 |
アクリル | ・15kg/4kg ・水性 ・艶あり、7分艶、5分艶、3分艶、艶消し(5段階で調節可能) ・ローラー塗り、刷毛塗り、スプレー塗り |
15年未満※ |
※日本ペイントはメーカー公式の期待耐用年数を公表しておりませんが、弊社独自の算出方法で表記しています。
特徴① 高いコストパフォーマンス
このパーフェクトトップの最大の特徴はなんといってもその高いコストパフォーマンスにあります。
先述してます通り、日本ペイントは期待耐用年数を公表しないメーカーですが、↑の画像にあります通り、塗料の耐久性を測る唯一のJIS規格である促進耐候性試験の結果を公表しています。
この試験結果を見るとキセノンランプ3000時間照射時に光沢保持率85%程度の数値が記録されています。
促進耐候性試験についてはこちらの記事にて詳しく解説しています。
↑エスケー化研 エスケープレミアムシリコンの促進耐候性試験の結果
参考にエスケー化研のエスケープレミアムシリコンの促進耐候性試験の結果と比較するとプレミアムシリコンでは5000時間照射時に90%程度の光沢保持率を誇っており、明らかに見劣りをするというのが現実です。
(エスケープレミアムシリコンの期待耐用年数は15年です)
エスケープレミアムシリコン以外にも関西ペイントのダイナミックTOPや水谷ペイントのナノウォール15、アステックペイントのシリコンREVO1000/-IRと比較しても同様に試験結果においては劣った数値となります。
しかし価格は上記塗料の中では最も安価であり、コストパフォーマンスとしては優秀な塗料ということになります。
特徴② 必要な機能が全て平均点以上
塗料に必要とされる機能は耐候性だけではありません。
汚れの付きにくさである低汚染性やカビや苔の生えにくさである防藻性や湿気を通過させる機能である透湿性など、塗料は多くの機能を有しています。
日本ペイントのパーフェクトトップはこれら機能を全て平均点以上に含まれているバランスの良さがあります。
艶調整も艶ありから艶消しまで5段階で調節も可能で、多くの方の好みやニーズに合わせられます。
しかし悪く言えば「尖った特徴のない塗料」ということにはなってしまいますが、よく言えば「誰にでもおすすめのしやすい万能型塗料」となっています。
特徴③ メーカーの信頼性
テレビCMでも日本ペイントという名前は聞くこともあるかと思いますし、町を歩けば塗料販売店で「日本ペイント」の看板を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
日本ペイントは売上高1兆円以上の巨大企業で、創業140年以上の老舗メーカーでもあります。
そんな「日本ペイントが製造する外壁用主力塗料」というキャッチフレーズは非常に強く、塗料への信頼性という点においては他の塗料を圧倒しています。
多くの方がパーフェクトトップを選ぶのは日本ペイントへの信頼性の高さというのが最も大きな理由となっているのではないでしょうか。
以上がポジティブな特徴となります。ではここからは逆にネガティブな特徴を挙げていきます
デメリット① ライバル製品と比較すると耐候性が劣る
ポジティブな特徴の①でも記述しましたが、他社のライバル製品と比較すると耐候性は明らかに劣ります。(促進耐候性の試験結果上)
ライバル製品と比較すると安価とも記述しましたが一般的な戸建て住宅の外壁を一件全て塗ってもライバル製品と比較して数万円も差が出ない程度の差しかありませんので、耐候性を重視するのであれば他社製品の方がいいかと思われます。
また艶調整が可能というのは逆を言えば艶調整剤を使用して艶調整を行いますので、艶ありと比較すると艶調整品の方が耐候性が劣るというデメリットもあります。
デメリット② 艶が少し弱い
そもそもの前提として塗料にはシンナーで希釈する溶剤系塗料と水で希釈する水性塗料があります。
理由については省略しますが、艶としては水性塗料よりも溶剤系塗料の方が強く美しい艶が出ます。
パーフェクトトップは旧世代の水性塗料よりは艶が出ますが、ライバル製品であるエスケープレミアムシリコンなどと比較すると若干艶はおとなしめかなという印象です。
美しい艶感が欲しい方は他の塗料を検討してみてもいいかもしれません。
以上がパーフェクトトップのネガティブな特徴となります。
それでは実際にどのような方にパーフェクトトップがおすすめで、どのような方にはパーフェクトトップがおすすめできないのかまとめます。
こんな方にオススメ
①少しでも安く塗装したい方
②メーカーの信頼性を重視する方
こんな方にはオススメできません
①耐候性を重視したい方
まとめ
今回は日本ペイントのパーフェクトトップをご紹介しました。
いかがだったでしょうか。パーフェクトトップは一言で言えば「最大手のメーカーが作る万能型外壁用塗料」ということでまとまるのではないでしょうか。
その証拠として日本で最も選ばれている外壁用塗料であることと、↑のこんな方にはオススメできませんに1項目しか該当しないことが挙げれます。
塗装業者としては誰にでもオススメやすい欠点の少ない塗料ですので、多くの塗装業者がメインとして使用している塗料です。
しかし、このページをここまでしっかりとお読みになられた知識欲のある方でしたらご自身に最も合う塗料を探してみるのもいいかもしれません。
島田塗装工業所では数えきれないほど多く存在する外壁用塗料の中からお客様に最も合う塗料をご提案しております。
神奈川県、東京都近辺で外壁塗装をご検討中の方は是非お問い合わせください。
今回ご紹介した塗料
日本ペイント パーフェクトトップ
この記事は日本ペイント パーフェクトトップまたはエスケー化研 エスケープレミアムシリコンのカタログPDFから画像を引用しています。