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難付着性サイディングボードに注意!
代表の島田です。
今回は外壁塗装でも窯業系サイディング、その中でも最近見かける機会が多くなってきた難付着性サイディングの塗装というものに着目してみようと思います。
難付着性サイディングの何が注意かと言うと、塗装業者が難付着性サイディングを見抜けずに通常のサイディングボードと同様の仕様で塗装を行うと、塗装後数年で塗膜の剥離が発生します。
文字通り塗料の付着性の悪いサイディングボードというものです。
まず難付着性サイディングとはどんなものか
それはフッ素や無機、光触媒コーティングされたサイディングボードとなります。
通常のサイディングボードとの見た目で大きな特徴の違いはありませんので知識の少ない塗装業者ですと見抜けない場合も多いのです。
ではどのように見抜けば良いのか私が見抜く際に基準としているのは以下の3項目です。
①築15年以上経過しているのに南面にチョーキングが発生していない
②艶がかなり残っている
③目立たない場所でラッカーシンナーで拭き取りを行なってもウエスに色移りしない
この3つ全てに該当する場合はかなりの確率で難付着性サイディングであると思います。この3つが全て該当した場合はお客様に設計図面の提出をお願いしています。
設計図面に記載されているサイディングメーカーや製品名、型番から難付着性サイディングかを調べます。
仮に難付着性サイディングに通常の仕様で塗装工事を行なってしまった場合は先述の通り、重大な不具合が発生する可能性がかなり高いです。
難付着性サイディングに対応した下塗り塗料としては各メーカーで多くのラインナップがありますが、個人的に最も信用しているのが
日本ペイントのファインパーフェクトシーラーになります。
この塗料は過去に何件も難付着性サイディングや光触媒塗装された外壁を塗装して参りましたがその後の経過で剥離等の不具合は全く起きておりません。
また最近までは難付着性サイディングには専用の下塗りが必要であったため、サイディングの柄を生かすクリア塗装はできないとされていました。
しかし最近、難付着性サイディングボード対応のクリア塗料が数は少ないですが、発売されました。
その中で今回紹介したいのは菊水化学工業から発売されているロイヤルセラクリヤーという塗料になります。
この塗料はシリコン樹脂のクリア塗料で難付着性サイディグ対応を謳っている塗料となります。
はっきりと難付着性サイディングボードであるとはっきりとわかっている場合、またはその疑いがある場合は安全策として難付着性サイディングボードの仕様で塗装を行った方が賢明です。
先述しておりますが難付着性サイディングは誤った仕様で塗装すると重大な不具合が発生します。
万が一不具合が発生してしまうと塗膜の全剥離を行うなど非常に高額な補修費用が発生してしまいます。
施工業者が保証で全てを補修してくれるのならば良いのですが、何かしらのトラブルになるケースも考えられますので難付着性サイディングボードの見極めは非常に重要です。
「もしかしてうちは難付着性サイディングかも?」と思われた方は信頼できる塗装業者を探してみてください。
今回紹介した塗料
日本ペイント ファインパーフェクトシーラー
菊水化学工業 ロイヤルセラクリヤー
上記リンクからカタログなどをダウンロードできます。