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エスケー化研 エスケープレミアムシリコンの特徴や耐用年数


エスケープレミアムシリコンとは

代表の島田です。

好評をいただいております外壁用塗料徹底解説シリーズの第5弾、今回はエスケー化研エスケープレミアムシリコンを徹底解説します。

日本ペイントのパーフェクトトップが出てからというもの、日本の外壁用塗料は一気にラジカル制御型塗料にシフトしていきました。

エスケープレミアムシリコンは今でも人気の外壁用塗料です。そんなエスケープレミアムシリコンを横浜市の外壁塗装業者で島田塗装工業所の一級塗装技能士の代表が徹底解説を行います。

※この記事は一般の方を対象とした記事となっておりますので、一部表現を分かりやすく変更しておりますので予めご了承ください。

基本情報

適用下地
・コンクリート、モルタル素地(新規、改修)
・各種複層仕上塗材(リシン、吹付タイル等)
・窯業系サイディングボード(難付着性サイディングも適用下塗り材を塗布することで可能)
・各種旧塗膜
樹脂
シリコン
荷姿・仕様等
・14kg/4kg
・水性
・艶あり、半艶、3分艶、艶消し
・ローラー塗り、刷毛塗り、スプレー塗り
期待耐用年数
15年(メーカー公表期待耐用年数)

特徴①高耐久性

このエスケープレミアムシリコンが登場するまでは水性シリコン樹脂塗料といえば耐用年数10年未満というものがほとんどでした。
しかしこのエスケープレミアムシリコンは期待耐用年数15年を誇ります。

期待耐用年数とはメーカーが推奨する次回塗り替えまでの目安とされる年数となります。
期待耐用年数はメーカーの独自基準で決めますが、メーカーが最も重視するのは促進耐候性試験です。
促進耐候性試験とは太陽光よりも強い紫外線を発生する装置の中に塗料を塗った板を設置して試験開始時の光沢を100として照射後の光沢保持率を測定するものです。促進耐候性試験について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
➡️のエスケープレミアムシリコンの試験結果では5000時間照射後に光沢保持率80%以上を保持しており、優秀な結果を残しています。

なぜ同じ水性シリコン樹脂塗料で期待耐用年数が5年も違うのでしょうか。
それは「ラジカル制御技術」というものが大きく関わっています。
最近よく目にする「ラジカル制御型塗料」とか「ラジカル塗料」と呼ばれているものです。
エスケープレミアムシリコンもラジカル制御型塗料であり、その効果で期待耐用年数が5年も伸びています。

一体ラジカル制御型塗料とは何でしょうか。

塗料とは樹脂(ウレタン、シリコン等)と顔料(色をつけるための粉)とその他添加物等の混合物ですが、塗膜の顔料に紫外線が当たると顔料の中からラジカルという物質が発生します。
ラジカルは有機物を分解する性質があり、樹脂の結合を分解、破壊してしまいます。
ラジカル制御型塗料は顔料を改良し、顔料の周りにシールド層を作り、発生したラジカルを閉じめこることで有機物の分解をさせないようにする。これがラジカル制御型塗料です。

ラジカル制御型塗料の多くはシリコン樹脂塗料が多いですが、ラジカル制御というのは顔料を改良した塗料のことを指しますので、アクリル、シリコン、フッ素、無機系塗料にもラジカル制御型塗料は存在します。

特徴②高いコストパフォーマンス

エスケープレミアムシリコンに限らずラジカル制御型塗料の大きな魅力はコストパフォーマンスの高さにあります。
以前は期待耐用年数15年といえば、高級塗料であるフッ素樹脂塗料でしたが、シリコン樹脂塗料+アルファ程度の価格でフッ素樹脂塗料並みの期待耐用年数を実現したからです。
このエスケープレミアムシリコンも従来の水性セラミシリコンからわずかな価格のプラスで期待耐用年数が10年→15年になるということで、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。

特徴③美しいツヤ

塗料には大きく分けて溶剤系塗料と水性塗料があります。
元々水性塗料は塗った直後のレベリング(塗料が平滑になろうとする力)が弱いために溶剤系塗料と比べて艶が弱いという弱点がありました。
このエスケープレミアムシリコンは他社の同等クラスの塗料の中で頭ひとつ抜けた抜群の艶感があります。
以前は一目で溶剤系塗膜か水性塗膜か艶で判断できましたが、このプレミアムシリコンですと一目では判別するのが難しいレベルの艶感があります。

デメリット①艶調整を行うと耐用年数が短くなる可能性がある

これはほとんどの艶あり塗料にも共通して言えることですが、艶を調整するためにはフラットベースと呼ばれる艶調整剤を添加することによって艶を調整します。
艶調整を行うと艶調整剤が入る分、樹脂量が少なくなることによって思った通りの耐用年数にならないということになります。
私の個人的な意見では、艶消しなどの仕上がりが希望の場合は艶調整を行うよりも、元より艶のない艶調整剤の添加されていない塗料を使用することをおすすめしています。

艶調整を行うことで耐用年数だけでなく、「汚れがつきやすくなる」「濃色では艶むらが起きやすくなる」等のデメリットもありますので、この点は留意が必要となります。

エスケープレミアムシリコン こんな人にオススメ!

  • コストパフォーマンスを重視する方
  • 大手メーカーの信頼性を重視する方
  • 人気の塗料で施工件数を重視する方
  • 強いツヤ感が好きな方

エスケープレミアムシリコン こんな人にはオススメできません

  • 超高耐候性を期待する方
  • 濃色でツヤ調整をしたい方

まとめ

今回はエスケー化研の人気塗料、エスケープレミアムシリコンを徹底解説しましたがいかがだったでしょうか。
エスケープレミアムシリコンが発売されたのは2014年末、弊社では発売直後から使用してきました。
当初は期待耐用年数15年という数字に懐疑的な意見が多く、実暴露の結果がないから信用できないといった風潮がありました。(当の島田もその一人でした)
しかし、先日も弊社で8年前にエスケープレミアムシリコンで外壁を施工したお客様のお宅に訪問させて頂く機会があり、その際に外壁確認をしましたが、チョーキングなし、光沢も申し分ない状態でした。
早くも発売から10年が経とうとしていますが、未だに外壁塗料の売れ筋ランキングで上位に存在するエスケープレミアムシリコンはこれからもしばらくは売れ続ける塗料であろうと思われます。

今回紹介した塗料

エスケー化研 エスケープレミアムシリコン 

メーカーサイト

上記リンクから各種情報の閲覧、カタログPDFのダウンロードなどが行えます

この記事はエスケープレミアムシリコンのPDFカタログから画像を引用しています

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