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技能コンクール
お久しぶりになってしまいました。
代表の島田です。
今年から技能コンクール、建築塗装部門の検定補佐員を務めることになりました。
そして先日、11月11日に神奈川県立産業技術短期大学西キャンパスにおいて第49回技能コンクールが開催されました。
建築塗装部門ではマスチック工法による壁面の塗装と刷毛による平面の塗装、調色、木製椅子の塗装が課題となります。
今年は7名の選手が1位である神奈川県知事賞を目標として日頃の鍛錬の成果を競いました。
検定員、補佐員の目が光る中、緊張もあったでしょう。そして順位が決まりました。
この様な小さな写真ではあまり違いが分からないと思いますが、その差は結構歴然だったりします。
恐らく、私たちプロの目から見ないと良し悪しを判断できないだろうと思いますが、優勝された方はやはりマスチックの仕上がりが一番でした。
マスチックというのは
こんな穴の空いたローラーでドロドロの塗料を塗ることによってローラーだけで波型の柄を作る工法のことです。
特徴としては厚付けすることができるので、劣化した外壁の改修に効果を発揮します。
以前は単層弾性と呼ばれる上塗り用塗料をマスチック工法で仕上げる工法もありましたが
単層弾性は耐候性が低いため、最近ではあまり使用されなくなりました。
そんなマスチック工法ですが、現在でも劣化したクラックの多いモルタル外壁などに
最もポピュラーな下塗り材である微弾性フィラーをマスチック工法にて仕上げることも多いです。
また、ローラーを用いて柄を作るため、きちんとした技能を持った職人が塗装を行わないと見た目にも汚い仕上がりになってしまいます。
そう、塗装職人としては必須の技能と言えるのです。
正直、まだまだと言った仕上がりの選手の方も居て、これから一人前になっていくことに期待したいです。