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ナノコンポジットWとFの違いについて

代表の島田です。

今回は弊社の日々の塗装工事の中でも非常に多くのお客様からお選びいただいている水谷ペイントのナノコンポジットシリーズについてお話をしようと思います。

中でも特に多くのお客様からいただくご質問である「ナノコンポジットWとFの違い」についてお話をしようと思います。

※この記事は一般の方に向けた記事ですので、一部表現の方法をわかりやすい表現に変更しておりますのでご了承ください。

まず水谷ペイントのナノコンポジットシリーズについて簡単に解説をしようと思います。

  

○ナノコンポジットシリーズの特徴

水谷ペイントのナノコンポジットシリーズは水性の外壁用塗料で、艶消し(厳密には若干の底艶があります)で超低汚染性(汚れがつきにくい)が特徴となっている塗料シリーズです。

ナノコンポジットWは産官学の連携で研究開発され、2004年にシリコン樹脂塗料であるナノコンポジットWが発売されました。その後藻の発生の抑制に特化したナノコンポジットW防藻+、フッ素樹脂塗料のナノコンポジットFを発売しました。

水谷ペイントのナノコンポジットシリーズは以下のようなメリットがあります。

①有機、無機のハイブリットによる超高耐候性
 →他にもラジカル制御技術等により水性艶消し塗料としては異次元の期待耐用年数を誇ります
②汚れの付着を抑える超低汚染性
 →技術的な説明は省きますが汚れがつきやすいとされる艶消し塗料としては考えられない低汚染性です
③火災時などの火や熱に強い耐火性
 →防火材としての認定もされている塗料です
④石油由来の成分を減らした高い環境性能
 →石油由来の成分を従来の水性塗料から40%以上削減しています
⑤落ち着いた仕上がりになる艶消し
 →若干の底艶が非常に上品な仕上がりとなります
これら5つのメリットはシリーズ共通のメリットとなります。

逆にデメリットを挙げるとすると以下のようになります。

①鮮やかな色や極端な濃色が出せない
 →特にナノコンポジットW防藻+はナノコンポジットW、Fよりも更に濃色や鮮やかな色は出せません。(基本的に淡彩色のみになります)
②価格が高い
 →同等の期待耐用年数の塗料と比較すると若干高めです。またナノコンポジットFはかなり高価な部類となります
③艶調整ができず、すべて艶消し
 →もともとかなりマットな質感ですが、それ以上に艶を落とすことはできません

ナノコンポジットシリーズの特徴については以上で、ここからはナノコンポジットWとFの違いについてお話ししていきます。

○ナノコンポジットWとFの違いについて

まず最大の違いについては期待耐用年数に差があります

ナノコンポジットWは期待耐用年数15年超ナノコンポジットFは期待耐用年数20年超となっています。

これは塗料の樹脂の違いによるものです。

樹脂とは塗料の主成分であり、塗料の耐候性を決める大きな役割を持っている成分です。

一般的には アクリル樹脂塗料<ウレタン樹脂塗料<シリコン樹脂塗料<フッ素樹脂塗料 の順で耐候性が高くなります。(無機塗料については今回は除外します)

ナノコンポジットWはシリコン樹脂塗料ナノコンポジットFはフッ素樹脂塗料となりますので、ナノコンポジットFの方が耐候性が高いということになります。これが最大の違いです。

またシリコン樹脂よりもフッ素樹脂の方が生産コストが高いために、フッ素樹脂塗料であるナノコンポジットFの方がナノコンポジットWよりも価格も高いということになります。

次に2つ目の違いについてですが、塗装工程が異なります

一般的な塗料は下地に適した下塗りを塗装した後に同じ塗料を2回塗ります。(中塗り、上塗り工程です)

しかしナノコンポジットFには専用の中塗り専用塗料が用意されていますので、下塗りの後に専用の中塗り塗料、その後ナノコンポジットFで上塗りを行うという工程になります。塗装回数は同じですが、専用の中塗りがあることで工程がより複雑になります。

大きな違いは上記の2点のみで、先に挙げた5つメリットなどナノコンポジットシリーズの特徴はナノコンポジットWとFで共通となります。

また他の質問として「モルタル住宅ですが、ナノコンポジットWとFでどちらが良いですか?」という建物の基材との相性についての質問もよくあります。

こちらについては結論としては「どちらも大きな差はありません」先にも述べてる通り、期待耐用年数の違いと塗装工程の違いのみで基本的な塗料の特徴はほぼ同じとなりますので、ナノコンポジットWで塗装が可能であればナノコンポジットFでも塗装可能です。逆にナノコンポジットFで施工可能であればナノコンポジットWでも施工可能ということになります。

よって結論としては期待耐用年数と価格で判断をすれば良いということになります。

ナノコンポジットFの20年超の期待耐用年数でその価格が妥当と思えるのであればナノコンポジットFの方が良いでしょう。ただしナノコンポジットFは外壁用塗料の中でもかなり高額な部類に入る塗料ですので、予算の関係でナノコンポジットWにするというのも決して間違った選択ではないと思います。

ご予算とのバランスを見ながら判断してみてください。

今回紹介した塗料
水谷ペイント ナノコンポジットW
水谷ペイント ナノコンポジットF

上記リンクから各種情報の閲覧やカタログのダウンロードができます。

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